2026年8月28日
幼い頃からずっと理系への漠然とした憧れはありました。蘚苔類の研究をする祖父をはじめ、理系の父や姉の姿から、物事の仕組みを語れるようになること、専門分野を極めることに対してかっこいいと感じたのがきっかけです。
一方で高校時代の私には、将来の明確なビジョンがまだありませんでした。成績に関しても理系科目は振るわず、かといって代わりに文系科目が得意というわけでもありませんでした。そのため断片的な興味は幾つかあるものの、決め手が足りず進路を選び切れずにいたのを覚えています。
当時、最も興味があったのが人間の感情についてです。自身の心身の不調や友人の自傷行為と不登校をきっかけに、既存の学校や社会の在り方に疑問を感じ、人間の感情や思考がそれら環境との相互作用下でどのように形成されるのかという問いに、強く関心を持つようになりました。
興味と進路を重ねて考えていく中で、人間工学や感性工学といった理系的視点からのアプローチとモノ作りを知り強く惹かれたのですが、数学・物理への苦手意識があるため適性的には別の道の方がいいのではないかと、中々理系進学に踏み切れませんでした。
最終的に背中を押してくれたのは、憧れのきっかけともなった祖父との別れです。共通テスト3日前と非常に直前ではありましたが、もう一度原点に立ち返って自分のやりたい事を考えた際に、適性がないからとラベリングして諦める自分より、やってみてそれでもダメなら軌道修正する自分を選択する方がきっと後悔が少ないと感じ、理系への進学を決めました。
現在は人間工学でも感性工学でもなく、植物の研究室で麻酔の作用機構について研究しています。人間とは一見関係がないように感じるかもしれませんが、生物の環境応答メカニズムを追求する点では今までの興味と共通しています。また麻酔が消失させる‘意識’とは何かという問いも非常に興味深いです。
専門科目に加え、他コースの講義を履修したり、サークルや語学研修にも積極的に参加したりと探索を続けた結果、色んなご縁もあって、今やっと憧れと興味の交差点でやりたい事が形になりつつあると感じています。
もしやりたい事が明確に決まっていなくても、小さな興味や憧れを手掛かりに新しい道が見えてくるかもしれません。悩んだ時は、適性や文理の枠に囚われすぎず、直感に従って飛び込んでみるのも一つの手だと思います。


| 将来目指している(目指していた)職業は何ですか? | 分野や職種は定まっていませんが、理系の視点を活かしながら、人や社会に関わる仕事に携わりたいです。 |
|---|---|
| 工学部への進学を決めたのはいつごろ? | 大学入学共通テストの直前です。 |
| 工学系への進学理由は? | 人間の感情がどのように形成されるのかについて、理系の視点から学びを深めたかったからです。 |
| 大学を選ぶ決め手になったものは何ですか? | 入学後に専攻科目を選択できること、今まで行ったことのない土地であることです。 |
| 大学では何に力を入れて勉強(研究)していますか? | 植物の研究室で麻酔の作用機構について研究しています。 |
| 女子が少なくて困ったことは? | 特にないです。確かに人数は少ないですが、その分仲良くなりやすく団結力も強いです。 |
| 文系の友達・知人と違うな~と思うところは? | 大学院に進む人が多いところと、コースにもよるが学年が上がるほど忙しくなるところです。 |
| 本音で言うと、文系タイプ?理系タイプ? | 少しだけ理屈っぽい文系タイプです。 |
| 高校時代に理数系の科目は得意でしたか? | 苦手でしたが、科目としては嫌いではなかったです。 |
| ニガテ科目克服法や勉強のコツは? | 自分の躓いている一歩手前まで戻って取り組む事です。 |
| クラブ・サークル活動などをしていますか? | ピアサポート、放送部、環境保全委員会を兼部しています。 |
| 今一番興味があることは? | 旅行です。北海道にいる間に、道内の自然や美味しいものを沢山堪能できたらなと思っています。 |
| お気に入りのグッズを見せてください♪ | 地元で買った御朱印帳です。旅の記録として少しずつ増えていくのが楽しいです。
|
| 工学部に来て大変なことは? | 研究活動では、幅広い知識の勉強だけでなく実験も常時求められるので、自分の理解や咀嚼ペースが追いつかない時に大変と感じます。 |
| 工学部に来てよかった事は? | 興味をきっかけに様々な分野に触れ、視野を広げられたことです。 |
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| 私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |