2023年11月17日
私の高校生時代を振り返ると、どの科目も卒なくこなすことができる所が長所だと捉えていました。しかし、周囲のみんなが進路を決めていく中で、私は自身の強みも興味も分からないまま高校生活を過ごしていたことに気づきました。このような状況で秋田大学への進学を決めました。正直なところ自分がどのような分野を学びたいのかも不明瞭で、将来への不安を抱いた格好での大学生活のスタートでした。
大学に入ると、材料理工学コースの1、2年次に金属やセラミックス、半導体などの、モノづくりの基盤となるほぼ全ての材料について体系的に学ぶことができ、その中で少しずつ自分の興味が具体化していきました。その後3年次になると、成績に応じて学・院一貫教育プログラムの研究室早期配属制度を利用することができるので、私は他の人よりも1年早く研究室に配属する機会を得ました。
現在はナノ磁性材料研究室で、磁性薄膜の高機能化に関する研究を進めています。今の私は、自分が成長できる充実した学びの環境の中で探求心をもって研究に取り組むことができており、日々新しいものを生み出すことに魅力を感じています。
受験生のみなさんも、進路選択に迷うことがあるかもしれません。しかし自分の中に興味は必ずあります。その興味がいつ明確になるかは人それぞれなので、焦らずに、今は目の前にある課題と一生懸命向き合うのがよいと思います。そうしていく中で、これまで自分の中に眠っていた興味やなりたい自分に気付けると思います。
将来目指している(目指していた)職業は何ですか? | 理工系の研究者です。 |
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工学部への進学を決めたのはいつごろ? | 高校2年生の冬です。 |
工学系への進学理由は? | 人の役に立つものづくりに興味があったためです。 |
大学を選ぶ決め手になったものは何ですか? | 国公立大学であること。自分の進路が漠然としていたため、学部2年生のときにコース選択ができ、入学してから興味のある分野を模索できるところに魅力を感じました。 |
大学では何に力を入れて勉強(研究)していますか? | 世界最強の永久磁石の開発にむけて、ナノ磁性材料の研究をしています。 |
入学前と、入学後、工学部のイメージの違いは? | 工学部と聞くとガテン系のイメージが強かったのですが、ホワイトカラーな要素が多かったです。 |
女子が少なくて困ったことは? | 特にないです。たしかに女子は少ないですが、逆に人付き合いが苦手な私にも友達ができました。 |
男子が多くて良かったこと、困ったことは? | 性別を意識することがあまりないジェンダーフリーな環境だと私は思います。 |
理工系で就職は有利だと思いますか? | 専門的な技術を身に着けることができるので、それを活かした就職に有利だと思います。 |
文系の友達・知人と違うな~と思うところは? | 理系の方が大学滞在時間が長いような気がします。 |
本音で言うと、文系タイプ?理系タイプ? | おそらく理系です。 |
高校時代に理数系の科目は得意でしたか? | 可もなく不可もなしです。 |
高校時代の苦手科目は? | 苦手科目が特になく、強みとなる科目も特になかったです。 |
ニガテ科目克服法や勉強のコツは? | 苦手な物理公式は、テストで忘れてしまっても挽回できるように、公式の導出からできるようにしていました。 |
クラブ・サークル活動などをしていますか? | 見学はしましたが、入りたいサークルがなかったので、放課後は質問教室に行き大学の先生方に勉強を教えていただいていました。 |
今一番興味があることは? | 研究を進めていく中で、結晶構造に興味を持ちました。 |
お気に入りのグッズを見せてください♪ | 母がくれた応援メッセージ入りの実験ノートです。活力をもらえます。 |
工学部に来て大変なことは? | 研究室では、毎日必ず課題があるので、大変だなと思うこともありますが、充実しています。 |
工学部に来てよかった事は? | 自分が成長できる環境があるので、自分の探求心や可能性を広げられたことです。 |
掲載大学 学部 |
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私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |