2023年11月10日
Space is waiting for you!
これは私が高校2年生の時に元宇宙飛行士の山崎直子さんに頂いた言葉です。この言葉をきっかけに私は工学部を目指すことになりました。私は小学生の時に理科が好きになり、中高一貫の理系校への進学を決めました。中学では幼稚園から習っていた英語に興味を持ち英語弁論大会に参加し受賞しました。数学・理科は好きでしたが英語ほど得意とは言えませんでした。中学の時からぼんやりと「英語を使って世界で仕事をしたい!」と考えるようになりました。その時は理系には英語を使う仕事はないと思い込んでいたので、漠然と理系だけど外国語大学に行くしかないと思っていました。
私が通っていた中高はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)だったので、高校在学中に研究をする機会がありました。そこで、ものづくりをして目に見える成果を残すという目標を自分の中でたて、模擬人工衛星(缶サット)の開発研究を4人のチームで行うことにしました。缶サットを開発していく中で、どうすれば伝えたいことが伝わりやすいか、より良いものが作れるか、どのように社会に貢献できるかなど様々なことを試行錯誤し自分たちで考え、実行しました。その結果、缶サットの大会や様々な学会で受賞し、研究は面白いと感じました。私が出場した缶サット甲子園全国大会で山崎さんがいらっしゃり、英語でお話をさせていただきました。缶サットの研究を始めてから航空宇宙分野に興味を持ち、同じ女性として憧れていた山崎さんとお話ができて本当に嬉しかったのを覚えています。その時、進路を迷っている私に山崎さんが"Space is waiting for you!"と言ってくださり、私は航空宇宙工学を勉強すると決心しました。
大学入学後は無事、宇宙工学を学べる学科に配属になり、学部3,4年生では韓国とフランスの大学の航空宇宙工学科に交換留学をしました。私は大学院に進学予定で、大学院でもフランスに留学し将来はフランスでエンジニアになりたいと思っています。そして、憧れである山崎さんのような宇宙飛行士になりたいです。高校1年生の時は明確な夢がなかったのですが、山崎さんとの出会いをきっかけに工学部に進学を決めました。文理問わず様々なことに挑戦し、自分の興味を広げてみてください。明確にやりたいことが見つかっていなくても行動を続ければ、ふと自分のやりたいことが見つかるはずです。
将来目指している(目指していた)職業は何ですか? | フランスで航空宇宙工学分野のエンジニアを目指しています。 |
---|---|
工学部への進学を決めたのはいつごろ? | 高校2年生ごろです。 |
工学系への進学理由は? | 宇宙飛行士の山崎直子さんに会って航空宇宙工学分野に憧れて工学部を目指しました。 |
大学を選ぶ決め手になったものは何ですか? | 宇宙工学を学べる大学だったからです。 |
大学では何に力を入れて勉強(研究)していますか? | 宇宙ゴミ関連の衝突実験及び解析です。 |
入学前と、入学後、工学部のイメージの違いは? | どの工学分野も幅が広く奥が深いことに驚きました。 |
女子が少なくて困ったことは? | 食堂のごはんの量が多いです! |
男子が多くて良かったこと、困ったことは? | 実験の時にとても重い器具などを運んでもらえることです。 |
理工系で就職は有利だと思いますか? | 人によると思います。 |
文系の友達・知人と違うな~と思うところは? | 周りの友達が全員理系なのであまり分かりません。 |
本音で言うと、文系タイプ?理系タイプ? | 理系です。 |
高校時代に理数系の科目は得意でしたか? | 得意でもなく不得意でもなかったです。英語が一番得意でした。 |
高校時代の苦手科目は? | 国語、社会です。 |
ニガテ科目克服法や勉強のコツは? | 解答を覚えるのではなく考え方を理解することです。 |
アルバイトをしていますか? | 今は家庭教師をしています。プログラムを教えたり通訳などもしていました。 |
クラブ・サークル活動などをしていますか? | コロナ禍だったので入部のタイミングを逃しました(T_T) |
今一番興味があることは? | 航空工学です。 |
お気に入りのグッズを見せてください♪ | 山崎直子さんにいただいたサインです。
![]() |
工学部に来て大変なことは? | 大学1-3年生の時は授業や課題が多く大変でした。4年生では研究が忙しく、タイムマネジメント能力が鍛えられます。 |
工学部に来てよかった事は? | 自分が興味があることを追求し勉強できる点です。 |
掲載大学 学部 |
九州工業大学 工学部 | 九州工業大学 工学部のページへ>> |
私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |