2020年1月31日
私は高校時代自衛隊のパイロットになりたいという夢を持っていました。そのために航空学生というパイロット養成コース(航空学生)を受験しました。しかし、そのコースには158cm以上という身長制限があり、当時153cmだった私は不合格になりパイロットという夢を叶えることができませんでした。失意の中、私が当時お世話になっていた先生から勧められた静岡大学の工学部に進学しました。そしてそこで出会ったのがヒコーキ部でした。
ヒコーキ部は人力飛行機を自分たちの手で作るサークルです。人力飛行機はその種類にもよりますが、なるべく軽いほうが良いと言われています。また、空気抵抗を下げるために前から見たときの面積が小さいほうが良いとも言われています。これらの理由から人力飛行機のパイロットは身長が低く、体重が軽い人が適しているのです。このことを先輩に聞いた時、私の身長の低さはここでは利点になると確信しました。
「パイロットの夢が叶えられるかもしれない。」
そう思った私はすぐに入部して、パイロットに立候補しました。幸い、私のほかにパイロットになりたい人がいなかったため、そのまま正式にパイロットになることができました。鳥人間コンテストを見たことがある人は分かるかもしれませんが、人力飛行機のパイロットが行うトレーニングはとてもキツイです。私は元々運動が得意じゃないこともあって、トレーニング中に酸欠のせいで気分が悪くなることが何度もありました。辛くて何度も辞めようと思ったこともありました。しかし「パイロットになる夢を叶えたい」その一心でトレーニングに耐え続けました。その結果、鳥人間コンテストに出場ができ、更に272.14mも飛ぶことができました。パイロットとして琵琶湖の上を飛んだあの瞬間は今でも鮮明に覚えています。パイロットになるという夢を諦めなくてよかったと本当に強く思いました。
最後に、私がこの記事を読んでいる人に伝えたいのは「夢をあきらめないで」ということです。夢を叶えることはとても難しいことです。上手くいくことなんてほとんどありません。だけど、少し違う形であるかもしれませんがその夢を叶えることは出来ると思います。今、夢がある人は諦めずにその夢を追い続けてみてください。努力すればいつかきっと夢がかなう日がくるとおもいます!
将来目指している(目指していた)職業は何ですか? | 高校生までは自衛隊のパイロットになりたかったです。今は防衛関連の仕事をしたいと考えています。 |
---|---|
工学系への進学理由は? | 昔からものづくりに興味はあったのと、就職に有利だと教えてもらったからです。 |
大学では何に力を入れて勉強(研究)していますか? | 材料力学、流体力学、機械力学、熱力学の4つです。この4つの科目は工学部で最も大事だからです。 |
入学前と、入学後、工学部のイメージの違いは? | 機械油にまみれたり、火花を散らしたりしてるようなイメージでしたが、実際は教室での座学がほとんどでした。 |
理工系で就職は有利だと思いますか? | 女子は特に有利だと思います。 |
文系の友達・知人と違うな~と思うところは? | 文系の友人は2年生までに卒業に必要な単位をほとんど取っていて、羨ましいなと思いました。理系は必修科目が多すぎて3年生になっても授業をとらないといけないので… |
本音で言うと、文系タイプ?理系タイプ? | 文系だと思います。(高校1年まで教育学部に行こうと考えていたぐらいなので…) |
クラブ・サークル活動などをしていますか? | ヒコーキ部に所属していました。今はOGとしてたまに顔を出しています。 |
今一番興味があることは? | 夏休みに見に行った映画に影響されて、昔の戦艦とかに興味が出てきました。時間ができれば大和ミュージアムとかに足を運びたいと思っています。 |
工学部に来て大変なことは? | 実験のレポートがとても大変です…時には20ページを超える量のレポートを作成しなければならないときもあります… |
工学部に来てよかった事は? | 今まで興味のなかったことや知らなかったことに出会えたことです。あと、自分の得意分野が見つけれたことも良かったと思います。 |
掲載大学 学部 |
静岡大学 工学部 | 静岡大学 工学部のページへ>> |
私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |