2019年4月5日
私が知能機械工学科(現:機械科学科)に進学したのは、モノづくりが好きだからです。もともと図工や技術の授業が好きで、もっとモノづくりをしたいと思い工学部を目指しました。所属学科では機械に関するソフトとハードの両方を学ぶことができます。学科の研究分野は材料、熱流体、制御そして医療の4つに大きく分かれ、基礎を広くそして専門を深く学んだ後に、より深く学びたい分野の研究室を選択できます。
入学当初は基礎科目の課題や実験のレポートが多く忙しい毎日でしたが、学年があがり大学で学んだことを応用して新しいことを達成できたときは、大きな充実感がありました。例えば、2年生の授業で迷路を走破する自律走行ロボットを作製しました。このとき1年生で習った知識を活かしてロボットを組立て、プログラミングをして動かせたときは自分自身の成長に驚きました。この経験からプログラミングが楽しくなり、ロボットの動きを見て少しずつ機能を追加していく方法が、自分にとって成果が見えやすくそしてやる気がでることに気づき、研究分野としてロボットを作り・動かすことができる今西・竹囲研究室を選びました。
現在は除雪ロボットの研究をしています。除雪ロボットの実験は、真冬にロボットやwi-fiルーター等の機器を研究室から外に運び出し、更に気温が氷点下の屋外で2時間程、ロボットの動作を確認・調整する必要があるため楽でなく体力が大切となります。そんなつらさの中で、ロボットが思い通りに動きうまく除雪ができると「よし頑張ろう」と前向きになれます。このように私のいる場所は、やりたいことをできる環境があり、自分の進路選択にとても満足しています。
研究室に女子は私1人ですが、周囲の助けもあり不便だと感じることや、数少ない女子であることを意識することもなく楽しい学校生活を送っています。また所属学科では1年に4回ほど機械女子会が開催されます。このとき研究室配属や進路の悩みを女子の先輩に相談でき細かな不安を解消することができます。
工学部は女子が少ないので進学するには不安もあると思いますが、女子だからといって困ることは無く、楽しい学生生活を送ることができます。また、自分の意志に従ってやりたいことができる環境にいることで、きっと自分の得意なことが見つかると思います。後悔の無いよう、自分が望んだこと学べる学部に進学し、充実した学生生活を送ってください。
将来目指している(目指していた)職業は何ですか? | 機械の開発に携わり、人の役に立つ機械システムを作りたいです。 |
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工学部への進学を決めたのはいつごろ? | 理系への進学を決めたのは中学生の頃、工学科に決めたのは高校3年生です。 |
大学では何に力を入れて勉強(研究)していますか? | ロボットの制御です。 |
入学前と、入学後、工学部のイメージの違いは? | 思っていたよりも女子が多かったことです。学部の頃は自分の学年は60人中8人が女子でした。 |
男子が多くて良かったこと、困ったことは? | 良かったことは、割合的に女子が少ないため名前や顔を覚えてもらいやすいことです。困ったことは、研究室の冷暖房の設定温度が低くて寒いことです。 |
文系の友達・知人と違うな~と思うところは? | 課題が多いところと、研究室にいる時間が長いところです。 |
高校時代に理数系の科目は得意でしたか? | 有機無機化学以外は得意でした。 |
ニガテ科目克服法や勉強のコツは? | 苦手だということを意識しないようにして、自分ならできると思いこみながら勉強しました。また、応用問題が解けないときは、まず基礎をしっかり理解しました。 |
今一番興味があることは? | 栄養学に興味があります。健康的なおいしいごはんを作ったり、その日の体調に合わせたごはんを作れるようになりたいです。 |
工学部に来て大変なことは? | 授業の課題が多いことです。 |
工学部に来てよかった事は? | 自分で修理できる機械が増えた事です。身の回りの機械のしくみもわかってくるので機械を見るのが楽しくなります。 |
掲載大学 学部 |
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私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |