2017年9月15日
私は、小さいころから物作りに興味がありました。スケールの大きなものを作りたいという思いから、高校時代に建物をつくる仕事に憧れて、大学は工学部の建設工学科(当時)に進学しました。
大学入学当初は建築の設計の仕事に興味を持っていましたが、勉強をしていくうちに建物が出来上がる過程の仕事に携わりたいという思いが強くなり、建設会社の施工管理の仕事を希望し就職しました。
就職を希望した際、施工管理の仕事に就く女性がまだまだ少なかったため、入社が決まったにもかかわらず、やっていけるのか不安に感じたこともありました。ただ、自分の興味、憧れを感じていた仕事だったので飛び込んでみようと覚悟を決めたことを覚えています。
入社して、最初に携わった建設現場はマンションの現場でした。仕事は予想以上に大変な事もありましたが、多くの人の力と思いが関わって一つのものを造りあげることに、この仕事の魅力を実感しました。また、この当時新人だった私でも、現場にて自分の指示で人が動き、一つ一つが形になっていくことにやりがいを感じました。初めて建物が完成し、引渡しした時の充実感は今でも覚えています。
現在、入社10年目となり、現在の現場では現場の責任者として、入社当初とはまた違った仕事のやりがいや大変さを感じています。まだまだ勉強不足な部分もあるので、より良いものを追求し、また、事故を起こさずお客様に引渡しできるよう、今後も学んでいきたいと思います。
建築施工管理の仕事は、女性がまだまだ少ないのが現状ですが、ここ最近女性の後輩も多く入社し、活躍しています。女性であることで大変だと感じたことはあまりありません。むしろ女性だからこそ、仕事を円滑に進めるうえでよい部分もあると思います。 建設業界も女性技術者の増加と職場環境の整備が進み、女性もより活躍できるよう変わってきていることを感じています。
最後に、工学の魅力は自分の興味や思いをとことん追及し、形にすることだと思います。今後も、ものづくりへのこだわりを大切にし、チャレンジしていきたいと思います。
工学部への進学を決めたのはいつごろ? | 高校に入学し、建築の仕事に就きたいと思った頃です。 |
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大学を選ぶ決め手になったものは何ですか? | 建築を学ぶ学科があったことと、国立大学であることです。 |
大学では何に力を入れて勉強(研究)していますか? | 建築音響工学を研究していました。 |
入学前と、入学後、工学部のイメージの違いは? | 入学して、女子が思っていたより多くて、ほっとしました。 |
高校時代に理数系の科目は得意でしたか? | 文系科目よりは得意でした。 |
クラブ・サークル活動などをしていますか? | テニスサークルに入っていました。 |
工学部に来て大変なことは? | 研究室に所属し、研究で結果を出すことが大変でした。 |
工学部に来てよかった事は? | 専門的なことを学ぶことが出来、現在の仕事に生かせているところです。 |
掲載大学 学部 |
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私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |