2017年3月3日
私が今工学系で学んでいるきっかけは、中学生の時に理科の電気分野の小テストで17点を取ったことです。当時の塾の先生が電気工学専攻の大学院生で点数に衝撃を受け、私の苦手意識が無くなるように、電気についてたくさん面白い話をしてくれるようになりました。徐々に苦手意識もなくなり、むしろとても興味を持ちました。その後、電気についてより詳しく学びたいと思い、工業高校の電気系に進学し、高校卒業後は特に興味があった太陽エネルギーに関する研究が活発に行われている宮崎大学に入学しました。現在は大学院で電気エネルギー工学を専攻し、太陽熱を利用した熱電発電に関する研究に携わっています。
また、私は修士課程二年間のうち一年間をミャンマーの大学院に通わせて頂きました。宮崎大学には、ダブル・ディグリー・プログラムという制度が大学院にあり、海外の大学と本大学の二つの修士号を修士課程の二年間で得ることが可能です。私は、新興国のインフラ整備の仕事に就きたいと考えていたので、この制度を利用してミャンマーに留学しました。留学中はたくさんの貴重な経験や知識を得ることが出来ただけでなく、日本や韓国、中国などの企業の方とお会いすることがあり、市場開拓の現場を直で見ることができました。日本でもグローバル化が叫ばれていますが、留学するまではあまり実感がありませんでした。しかし、新規市場になりうる現地では、各国の企業の方々が市場確保と技術支援のために必死に働いていました。その姿に憧れ、インフラ整備関連の中でも営業の仕事をしたいと考えるようになりました。そして、次の四月から海外でインフラ整備事業を展開している企業で働かせて頂きます。
私は、最初に工学系に進むと決めた時はどのような仕事がしたいなどの明確な希望があったわけではありません。そればかりか、専門科目は苦手で赤点を取ることもあり、向いてないのではないかと思うときもありました。それでも、勉強を続けていくうちにより興味や愛着がわき、やりたいことを具体的に見つけることが出来て、今ではこの分野を選んで本当に良かったと思っています。
工学部と聞くと女子が少なく、実験レポート等が忙しくて大変というイメージがあると思います。おそらくイメージ通りですが、工学部に限らずどの分野でも大変なことはたくさんあると思うし、完璧にできないことはよくあるけれど、取り組もうと思えばできないことはありません。また、確かに女子は少ないけれど、意外と気さくで優しい男子学生ばかりで女子だからといって苦労することは全くありませんでした。女友達を作る時みたいに話しかければ良いだけで、そのうち話題とかも分かってきていつの間にか慣れます!ですから、工学部に興味が少しでもある方は、ためらわずぜひ工学部へ進学してください!
将来目指している(目指していた)職業は何ですか? | 社会を支えるインフラ整備を行う職業に就きたいと考えています。 |
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大学を選ぶ決め手になったものは何ですか? | 太陽エネルギーを利用した研究が活発に行われていること、国立大学であることです。 |
男子が多くて良かったこと、困ったことは? | ラーメン屋やバッティングセンターなど、女友達では中々行けない場所に男友達と一緒なら気軽に行けること。 一緒に食事に行くと、ご飯をたくさん食べすぎてしまうこと。 |
本音で言うと、文系タイプ?理系タイプ? | 完全に文系タイプです。工学部にいると論理的な考え方を学ぶことが出来てとても勉強になります。 |
高校時代の苦手科目は? | 物理です。宮崎大学では物理や数学が苦手な人のための課外授業があり、学部生の時はよく受講していました。 |
ニガテ科目克服法や勉強のコツは? | 解説を聞いた後に、きちんと身に着けられるように何回も問題を解くことです。 |
工学部に来て大変なことは? | 実験をするために、前準備として実験装置から製作しなければいけないことです。 |
工学部に来てよかった事は? | 発電所や変電所など、普段入ることが出来ない施設を見学できたことです。 |
掲載大学 学部 |
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私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |