2017年1月27日
私の大学生活は、自分の苦手と向き合う4年間でした。というのも私は高校時代かなり文系寄りの理系学生で、数学ⅢCや物理を履修していなかったのです。将来ものづくりに関わる仕事がしたいと理系に進んだものの苦手意識が大きく、自信のなさから履修を避けていました。大学入試では得意科目をうまく使って工学系学部に合格できましたが、当然ながら入学後も理系科目の知識は必要になりました。その結果、大学でも理系科目では単位をとることが精一杯の状態で、劣等感を感じることが多くなりました。
一方、サークル活動ではよさこいサークルに所属した私ですが、ここでも多くの壁にぶち当たりました。よさこいはメンバー全員で動きを合わせることで演舞が締まり、観客を感動させることができます。しかし私は大学まで一度も運動部に所属したことがなく、他のメンバーから遅れを取り何度も先輩から注意を受けました。このように勉強面、サークル活動でも自分の苦手に直面し、大学生活のスタートは悩みだらけで始まりました。
こんな自分を変えるきっかけになったのは、2年次のサークルでの選抜オーディションでした。私は合格者のみが踊れる特別な振り付けをどうしても踊りたいと思い、オーディションへの参加を決意しました。オーディションに参加したメンバーのほとんどがダンス・バレエの経験者でしたが、私は“経験値では負けていても練習量では誰にも負けない!”と心に決め、練習前後、そして帰宅後も何度も何度も踊り練習を重ねました。そしてその結果、見事オーディションに合格することができたのです。
この経験は私の人生にとって非常に大きなものとなりました。人より苦手だと感じることも、人より努力することで得意に変えられると実感したのです。これが勉強面でも苦手に向き合うきっかけとなり、高校時代解けなかった微積や苦手なプログラミングを一から勉強し直すことにしました。今では勉強の甲斐あって専門知識に自信を持つことができ、諦めかけていたものづくりの夢に着々と近づいています。
将来目指している(目指していた)職業は何ですか? | 自動車業界でシステム開発に携わることです。 |
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大学を選ぶ決め手になったものは何ですか? | 国立大学であること、就職率の良さです。 |
男子が多くて良かったこと、困ったことは? | 良かったことは、先生に顔や名前を覚えてもらいやすいことです。 困ったことは、男子特有のゲームの話についていけないことです。 |
文系の友達・知人と違うな~と思うところは? | 学校での拘束時間や卒業研究の厳しさが全く違います。文系の友人の中には卒業論文なしで卒業できる人もいて驚きました。 |
高校時代の苦手科目は? | 入試に数学ⅢCがあり、かなり足を引っ張りました。 |
ニガテ科目克服法や勉強のコツは? | 難易度の低い問題集から始めること。「解ける!できる!」というポジティブなイメージを持つことで苦手意識が減り、やる気も出ました。 |
クラブ・サークル活動などをしていますか? | 既に引退しましたが、よさこいサークルに所属していました。 |
工学部に来てよかった事は? | ものづくりを仕事にするための第一歩になりました。授業も興味がある分野なのでおもしろいです。 |
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私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |