すでにAI(人工知能)やゲノム編集が現実化し、遠くない2030年代には自動車の完全自動運転化や、火星への有人探査が計画されるなど、私たちの社会は、人類史上類を見ない速度で急速に変化しています。
また、「人生100年時代」において、産業構造・社会構造、そして働き方も大きく変わり始めています。進歩の方向性やスピードの予測が難しい中で社会は、高度な専門性だけでなく、関連する分野を複合的に捉える力や、異分野コミュニケーション能力をあわせもつ人材を求めています。たとえば、スマートフォンひとつとっても、その開発は一つの専門分野だけでは達成できません。アプリや電子回路ばかりでなく、タッチパネルなどの素材、高品質な製品を高効率で生産する技術、最終的に製品を使用する「人間」を考慮した設計や、魅力的なサービスの開発までがトータルでパッケージされています。工学技術者・研究者は、人と環境にやさしい技術や製品を産み出すことで持続可能な社会の実現に貢献します。そのため、「工学」においてもそれぞれの分野の専門性を高めるとともに、経済・社会・芸術をも含む広い分野との連携が重要となっています。
字都宮大学工学部は、みなさんが社会で活躍する将来や、更に次の世代に引き継いでいく未来を見据え、「22世紀をデザインせよ」をメッセージとして、未来の社会に新しい価値やサービスを生み出す人材を育成するために、右ページで紹介するユニークなカリキュラムによる教育を行っています。
宇都宮大学オープンキャンパス2024 Summerを開催いたします。
工学部では基盤工学科の各コースの説明と研究内容の紹介などの企画,研究室の公開等を行います。
大学での学びや体験を多くの皆様にご体感いただきたく,催しを多数企画いたしましたので,この機会にぜひお申込みください!
今回の工学部オープンキャンパスでは、昨年度から導入している系ごとの入学者選抜に合わせて、化学系、機械・情報電子系それぞれの特色の説明や、各系における入試の変更点等をご説明します。
また、例年ご好評頂いている研究室等の公開を実施しますので、この機会にぜひご参加ください!
物質が関係するあらゆる問題に化学の「知恵」をもって取り組むことができる人を育てるコースです。
低学年で基礎学力をつけ、学年が進むにつれて、応用に結びつく知識を学びます、
さらに、学生実験や卒業研究で物質を扱う経験を積むことで、幅広い分野にわたって活躍できる人を育てています。
応用化学コースの教育と研究は、化学を中心とした幅広い学問領域をカバーしています。
※基盤工学科では、2年次に応用化学コース、機械システム工学コース、情報電子オプティクスコースから1つのコースを選び、専門性を深めていきます。
機械システム工学は現代のあらゆる産業分野で必要となる「基幹工学」です。
本コースでは、IoT社会を見据えて航空宇宙、自動車、ロボット、医療・福祉、マイクロ・ナノなど
あらゆる機械システムについて関連する学問や技術を学修します。
総合的かつ統合的に機械システムをデザインし得る基礎能力と創造的応用技術を身につけ
社会の発展に貢献するような技術者・研究者を養成します。
※基盤工学科では、2年次より応用化学コース、機械システム工学コース、情報電子オプティクスコースから1つのコースを選び、専門性を深めていきます。
情報電子オプティクスコースでは、情報科学、電気電子工学、光工学を総合的に学びます。
通信、製造、流通、交通、金融など、様々な社会の仕組みは情報科学によって支えられています。
また、スマートフォンや電気自動車など、生活を豊かにする製品開発に電気電子工学や光工学は不可欠です。
ネットワーク、プログラミング、電気による制御や駆動、電子機器やディスプレイなどの設計・開発を通して、社会のあらゆる分野で活躍できる人材を養成します。
このコースでは、情報・電子・光工学の3つの分野から1つの主軸(履修モデル)を選び、そこに残りの分野をミックスして学びます。
※基盤工学科では、2年次より、応用化学コース、機械システム工学コース、情報電子オプティクスコースから1つのコースを選び、専門性を深めていきます。