トップページ > 生レポート!現役学生の声 > 大学院生にして、新入生。——ソーシャルデザインってこれか!

生レポート!現役学生の声

大学院生にして、新入生。
——ソーシャルデザインってこれか!

2026年8月21日
豊橋技術科学大学
応用化学・生命工学専攻 博士前期課程 1年 K.M.

「外部院進」。あまり聞きなじみのない言葉かもしれない。私は高知工業高等専門学校の専攻科を修了し、この春から豊橋技術科学大学の大学院に進学した。

 高等専門学校、いわゆる高専は5年間の教育課程を持ち、卒業すると準学士となる。さらに2年間の専攻科を修了すると学士の学位を取得できるため、他大学の大学院への進学も選択肢に入る。私は7年間所属した高知高専を離れ、本学へ進学してきた。高専には修士課程以降がないため、一般的な外部院進とは少し違うかもしれないが、大学院生にして新入生になったのである。

 22歳にして、これまで住んでいた高知を遂に出る。友人はできるのだろうか、研究室にも受け入れてもらえるのだろうか。正直、わくわくよりも不安な気持ちで眠りにつくと、起きたときには入学式の時間がすぐそこまで迫っており、入居したばかりの学生宿舎を大慌てで飛び出した。そんな初日だった。

 新入生ガイダンスでもらった資料には、「応用化学・生命工学専攻」という言葉があった。私はそこに所属するため、まあ当たり前である。当たり前なのに、見慣れない。まったくといっていいほど、自分になじまない。つい3月まで、私は機械工学を専攻していたからだ。作業着を着たり、ロボットを設計したりしていた。そんな私が、今日から白衣を着て、試薬やらピペットやらを手にすることになる。

 高専では、機械科ながらプラズマにまつわる研究をしていた。それを大学院でも続けたいと考え、共同研究をしていた本学に来た。高知高専は、高度ハイブリッド型人材の養成を目的とした「ソーシャルデザイン工学」を掲げ、学科を問わず希望する研究室に所属できるシステムがあった。なんとなく言葉の響きがかっこいいという理由で、私はプラズマの研究室に所属していた。それはそうと、機械から化学への思い切った分野転換である。これまでの7年間で身につけた知識が、どこまで通用するのか分からない。研究、講義、学生生活……。

 入学して4か月が経とうとしている。本当に忙しく、あっという間だった。毎日が新しいことの連続で、とにかく新鮮な日々を過ごしている。講義室に女子学生がたくさんいて驚いたのもつかの間、新しくできた友人たちは異分野から来た私を温かく迎え、分からないところを丁寧に教えてくれている。課題が出るたびに、初めましての用語の羅列が襲ってくるが、それでも楽しく学べている。

 これまで学んできた機械分野と、これから学んでいく化学分野。この二つを生かせる分野で、将来は活躍したいと思っている。高専在学時にはいまひとつピンとこなかった「ソーシャルデザイン」の考え方が、今ではすっかり自分の目指す姿になった。研究も少しずつ進み、ピペットの使い方にも慣れてきた。しかしながら、豊橋の暑さにだけはまだ慣れない。

※このページに含まれる情報は、掲載時点のものになります。

関連記事

2022-03-18

Pict-Labo

心疾患小児の命を救う 超小型磁気浮上モータ技術を応用した血液にやさしい人工心臓

茨城大学工学部

2023-10-27

生レポート!現役学生の声

大学生活の流れ

鳥取大学工学部

2021-12-17

輝く工学女子!(Tech ☆ Style)

是非大学院進学を

島根大学総合理工学部

2023-04-14

輝く工学女子!(Tech ☆ Style)

【vol.118】自分のやりたいこと

徳島大学理工学部

2025-09-19

なんでも探検隊

放電を操る科学 ― プラズマの生成と消滅の技術

金沢大学理工学域

2019-10-11

生レポート!大学教授の声

好きなことを見つけてとことんのめり込んで欲しい

九州工業大学工学部

豊橋技術科学大学

  • 機械工学
  • 電気・電子情報工学
  • 情報・知能工学
  • 応用化学・生命工学
  • 建築・都市システム学

学校記事一覧

生レポート!現役学生の声
バックナンバー

このサイトは、国立大学56工学系学部長会議が運営しています。
(>>会員用ページ)
私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。
これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。