2016年10月にスイスのチューリッヒで、世界で初めて行われた「サイバスロン」という国際大会に和歌山大学のチームの一員として参加しました。 この大会では、身体に障害がある競技者が、最先端の科学技術を駆使して開発された義手や義足、電動車いすなどを用いて競い合います。レースのタスクとしては、洗濯物を干したり、階段を昇り、ドアを開けるなど、実生活を行う際に想定される課題が設定されており、研究と実用の懸け橋となる珍しい大会です。自身のチームは、電動車いすの部門に出場し、結果として、世界第4位という成績を修めることができました。
様々な企業や大学が、それぞれが持つ技術を総動員し、世の中にまだないマシンを生み出し競い合うこの大会に参加して、強く感じたことは、大学での研究は未来を創ることができるということです。高校生の時は、勉強は試験のためと思っていましたが、「サイバスロン」を通して大きく変えられました。世界中の様々な企業や大学の開発したマシンや、それらを使って競技を行う競技者を見て湧き上がる歓声を聞き、人々の関心の強さに気づき、ロボットがより人の助けとなり活躍する未来を感じました。
そうした科学技術の最先端に関わることができるのが大学の研究です。
皆さんも、テストのためだけではなく、未来を創るために勉強をしてみてはいかがでしょうか。
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