私は、可視光通信という目で見える光を用いた無線通信の通信特性改善について研究を行っています。可視光通信とは照明に使われている発光ダイオード(LED)を高速で点灯させ、ディジタルデータを無線伝送する通信のことです。今まで、灯りを得るためだけに使われていた照明から、動画や写真が送られてくると考えたらワクワクしませんか?私は、照明に通信機能という付加価値を与え、社会貢献できるように日々研究を進めています。このように、大学では、次世代を見据えた最先端の科学技術のテーマの研究を行うことができます。
また、企業と共同研究を行っているので、定期的に企業の研究所に伺い、高度な研究に携わることもできます。当然のことですが、企業で実際に働いている方は、私とは異なった視点を持っておられ、一緒に研究を進めるにつれ、知識・技術的な面はもちろん、ものの考え方も学べ、良い刺激を与えていただいています。
研究のための環境は、人的・物的両面からみても、京都工芸繊維大学は恵まれています。その大学生活で得ることができたことは、授業を受け知識・理解を深めるという受動的な学習から、自ら考え研究を進めるという取組ができるようになったことです。自ら考え、新たなことにチャレンジすることは、社会にでて最も必要なことであると思います。私は、可視光通信を研究テーマとし、様々な論文をたどり、自分なりの視野で可視光通信の可能性を追求することに努めました。さらに数々の学会でその研究を発表してきました。その結果、今までの私の研究が評価され、電気関係学会関西連合大会で、奨励賞を受賞することもできました。これからもこの経験を糧に研究を頑張っていきたいと思います。
皆さんも、自分のやりたいことを見つけて研究に邁進してください。それは社会の発展に貢献することにつながっていくことでしょう。
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