工学らしくない工学部 |
高校生の頃、やりたいことや将来の目標など全く思いつかなかった私は、どこに進学したら良いか分からず迷っていました。周りの人は将来のビジョンがあって、そこに向けて受験する大学も決めていましたが、私にはまだビジョンがなく、「どうしよう…」と悩んでばかりいました。
そんな時に勧められたのが、工学部でした。その頃の私にとって工学部とは、何か物を造る、構築物関連の仕事に就ける、というイメージでした。ところが、北見工業大学の工学部には食品や環境系といった化学よりの分野を学べる「バイオ環境化学科」があることを知り、興味が湧いて直感的にこの大学に進むことを決めました。
「バイオ環境化学科」では、バイオテクノロジーや食品といった専門分野の講義を受けることが出来ます。中でも、微生物関連や食品のことを学べる授業は人気があります。また、講義だけではなく実験もあるのが工学部の醍醐味です。実験は、環境系・高分子・物理系などに加え、さらに食品・微生物を扱う本格的なものもあります。とりわけ、食品中の酵素を測定する実験はとても印象的で、私はこの分野に強く惹かれ、この実験に関連している研究室を選び、日々研究を行っています。
所属する研究室では、食用キノコの酵素や遺伝子解析に関連した研究をしています。私が現在行っているのは、食用キノコが分泌する酵素の発現メカニズムの解明を目的とした研究です。器具や装置の扱いに慣れ、自分一人の力で結果を出せた時の達成感はとても大きいです。今の研究を続けるため、私はこのまま大学院に進むつもりです。今後、研究をどこまで進展させられるか、どんな結果を残せるか非常に楽しみです。
どの学部に進みたいか、どんなことを将来してみたいかなど、まだ考え付かない場合は、直感的に決めてみるのも"あり"だと思います。
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