研究を楽しもう |
皆さんが理工系学部に進学したいと思った理由はなんですか?理系科目が得意、物を作ることが好きなど、人それぞれ異なる理由があると思います。私の場合は、実家が鉄鋼業を営んでいることもあり、幼いころから機械が身近にあったため、工学に興味を抱き進学を決めました。大学では、高校までの学習と異なり、自分の興味のある分野について深く学ぶことができます。専門分野を学ぶにあたり英語や数学、物理などの基礎学力はもちろん必要となるので一年から三年次に座学を行います。また、その他にもそれぞれの学科で特色のある科目も受講します。例えば、私の所属している機械システム工学科(現・機械知能システム理工学科)では、手書きでのエンジンの製図や旋盤やフライス盤などの工作機械を用いた工作実習などがあります。そして、四年次から始まる研究では、一年をかけて自分の研究テーマについて実験・解析を行っていきます。現在、私の行っている研究はポーラス金属と呼ばれる金属中に多くの気孔(穴)を持つ金属の作製です。この金属の期待される点は、金属中に多くの気孔を含んでいるため、通常の金属と比べて軽量化が可能なことや、スポンジのような構造であるため衝突時に衝撃を吸収できることなどが挙げられます。このような特徴をもつため、自動車の部材や建築用の部材への利用が期待されています。しかし、作製時のコストが高いため、低コスト化を目指す必要があります。研究では自分の思うような結果が得られないことや失敗することが本当に多くあります。私も何度も成果が表れず、頭を悩ませました。しかし、試行錯誤を繰り返し、実験を行っていくなかで成功したとき、笑顔が自然に出てしまうくらい喜びを得ることができます。自分の興味、関心のあることについて研究し、苦難を乗り越え、新しい発見、成果を得る。そこで得た自信と喜びは必ず自分自身を大きく成長させてくれます。ぜひ理工系学部へ進学して研究を楽しみましょう!
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私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |