徳島大学大学院を卒業後、化学メーカーに就職し生産技術者として働いています。業務する中で、大学時代にもっと伸ばしておけば良かったと感じる能力があります。それは、【情報を人に伝える能力】です。生産技術は、主にプラントの設計や改善を検討する職種であり、現場だけでなく幅広い分野の方と一緒に仕事を進めます。そのため、第3者に情報を伝える場が山ほどあります。物事を端的に伝えることは難しく、かなり苦労した記憶がありますが、最近は少しずつ改善してきていると自負しています。(実際は分かりませんが、、、。)この私の経験を踏まえて、今の大学生に情報を伝えるうえで意識してほしいことが2つあります。
情報を伝えるうえで、背景/前提が重要です。たとえ聞き手が専門家でも背景/前提を省略するとついてきてくれません(経験談)。当たり前ですが、自分の情報は自分しか知りません。自分の中で当たり前と感じているところから説明するクセを付けてほしいです。
学生時代の報告会では、原稿を作成して読む人もいると思います。しかし、会社では原稿を作る時間もありませんし、打ち合わせでは質疑応答が8割を占めます。相手の質問に対し、その場で言葉を選び、的を得た回答をする必要があります。こういった状況に慣れるためにも、常に自分の言葉で物事を説明してほしいです。
仕事をする中でいくら机上の検討ができても、それを相手に伝えることができないと勿体ないと気付きました。勿体ないをなくすためにも、【情報を人に伝える能力】に着目して、意識しながら学生生活を楽しんでください。
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