初めまして。理工学部を卒業し、現在はシステムエンジニアとして就業している私から、学部時代を振り返って工学部の魅力をお伝えできればと思います。
私は情報セキュリティ系の研究室を卒業後、某インターネット関連企業に就職し、社内のデータ保護領域を担当するチームで社内向けの鍵管理システムを開発・運用しています。大学入学当初からやりたいことが決まっていたわけではなく、大学は生涯賃金を上げるための手段くらいに捉えていました。工学部を選択したのは、「なんとなく」パソコンが好きだと思っていたからです。しかし、学部時代の経験は卒業した今もとても役に立っており、進学を迷っている方がいれば背中を押したいほどになり、この文章を寄稿しています。
では工学部のどこに魅力があったのか。それは間違いなく研究室配属後に始まる研究が大きいでしょう。他者とは違うテーマを定め、卒業まで向き合い深掘りし続けることで、自身の奥に眠る探究心がくすぐられました。行き詰まることも多々ありますが、その分野を好き好んで何年も突き詰めている教授たちが直々にアドバイスをくれることで、一人で悩み潰れることなく次のステップへと深みを出していくことができました。そこには独学で学問に触れ合うだけでは味わえない、教授たちからの「学問の魅力のおすそ分け」があったのです。工学部という整った環境で一つのテーマを深堀りし続けた経験があるからこそ、社会に出てからも好きを仕事に繋げて楽しみながら続けられています。
システムエンジニアに限った話ではありませんが、社会人になっても勉強は一生つきものです。特に工学の分野においては技術の発展が目覚ましく、最新技術のキャッチアップが大変重要となります。社会人になって周りを見渡すと、「仕事だから」と割り切って学ぶ人より、楽しんで学ぶことができる人のほうが知識の広さやキャッチアップの早さが圧倒的であると感じます。大学で深掘りする楽しさを知ることができれば、誰もが後者となり卒業後も大きく伸び続けるきっかけを掴むことができるのです。
この文章を読んでいるということは、あなたも工学部に興味を持っているのではないでしょうか。工学部は求める者に多くの可能性を与え、深掘りする楽しさを経験させ、「なんとなく」を「好き」に昇華させられる素敵なところですよ。
掲載大学 学部 |
弘前大学 理工学部 | 弘前大学 理工学部のページへ>> |
私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |