私は秋田大学国際資源学部を卒業した後に、同大学の大学院国際資源学研究科資源開発環境学専攻に進み、石油開発に関する研究をしておりました。現在、私は石油資源開発株式会社に勤めており、鉱場設備の管理や更新、井戸から採収した石油・天然ガスを販売基準に収めるための品質管理を行っています。鉱場でトラブルが生じた際には、石油・天然ガスの供給を止めずに復旧対応をするため、プレッシャーを感じる場面もありますが、社会インフラを支える使命を忘れずに業務に取り組んでいます。
私が皆さんに伝えることは2つあります。1つ目はまずはやってみることです。
私は高校時代から資源分野に興味があったわけではなく、漠然と工学系は就職が強く、特に資源業界は安定してそうという安易な考えで入学したので、自分は本当にこの学部に合っているのか不安な状態が続きました。しかし、同学部は幅広い分野の資源分野を文理どちらの観点からも学べるカリキュラムに加え、資源開発の最前線を肌で感じることが出来る海外フィールドワーク等、資源を学ぶには万全な環境が整っています。この環境下で自分は資源に向いていないと勝手に決めつけずに、しっかり向き合って取り組んだ結果、資源開発の魅力に引き込まれました。その魅力は今の仕事のモチベーションに繋がっています。
2つ目は自分なりに考えて行動する大切さです。特に4年生から研究室に配属されると先輩方の研究内容に理解が追いつかない、自分自身の研究方針が定まらない等、配属当初はかなり苦労しました。しかし、課題を設定するために論文を読み漁り、教授や先輩方とディスカッションすることで自分なりに課題解決の道筋を立て、試行錯誤的に研究に励んだことにより最終的には一定の成果を得ました。自分が現在所属している部署は、私が学んできた内容とは少し違う部署で、かつ経験年数が浅いため目の前の仕事に取り組むのがやっとですが、大学生活で身に着けた自分で考えて行動する姿勢は業務を進める上で非常に役立っています。
大学では自分と向き合う時間がたくさんあるので、自分が納得できるような分野を見つけれるように何でもトライしてみてください!
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私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |