『ものづくり』って面白い!! |
「ものづくり」に興味のあった私は大学在学中、エコラン研究会というサークル活動をしていました。エコランというのは50ccエンジンを使用し1リットルのガソリンでどこまで走れるか挑戦する競技です。そのサークルではエコランマシンを製作し競技大会へ参加していました。仲間と協力しマシンを製作していく中で、「ものづくり」の面白さを実感することができました。
特に興味を持ったことはフライス盤や旋盤などの工作機械を使用し、鉄やアルミなどの材料を加工しマシンの部品を製作していくことでした。設計図をもとに要求通りの寸法に仕上げ、ボルトで固定するための穴やタップを加工するわけですが、材料の材質や寸法、工作物に応じた工具の選定など1つ1つの作業の中にも知識や技術が必要であり奥深いものです。当時(今現在もですが・・・)、何も知らない私は工具を折ったり、機械をぶつけたり、製作中の部品をおしゃかにしてしまったりと失敗ばかりでした。「失敗の経験こそが技術を進歩させていくんだぁー!」と勝手な言い訳で自分を慰(なぐさ)め、試行錯誤しながら製作に携(たずさ)われたことも今ではいい思い出です。
大学卒業後、工作機械メーカー、半導体製造メーカーと2つの会社で設備設計を経験し、現在は母校の技術職員として働いています。仕事内容は実験工場で工作機械を使い研究等で使用する部品の製作や、学生が工場を利用する際の技術サポートなどを担当しています。以前の仕事と内容こそは変わりましたが、これまでと同じように「ものづくり」に携われるとともに、学生へ「ものづくり」の技術や楽しさを伝えるという点でまた違った面白さがあります。まだまだ未熟者ですので、正しい知識や技術を伝えられるよう、私自身も日々技術を磨いている段階です。
工学部では「ものづくり」をするための基礎を学ぶことができます。「ものづくり」に興味がある、自分で何か作ってみたい、将来エンジニアになりたいとの思いがあれば、ぜひ工学部で学んでみませんか。工学の基礎を学ぶことで新たな発見があったり、身の周りのどこにでもあるような物に対して見方が違ってくるかもしれません。「自分で創ったものが人の役に立ち、喜ばれて利用されている」これこそが技術者冥利(みょうり)に尽きることだと思います。きっと「ものづくり」って楽しいものですよ。
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