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授業紹介

「触媒化学」-触媒の広く深い世界を理解し実感する

 弘前大学理工学部物質創成化学科では、一年次から二年次にかけて、有機化学、無機化学、物理化学、分析化学などの化学についての専門基礎科目・応用科目を学びます。さらに、二年次後期からは、それらの科目の発展的な内容を含む、専門応用科目(有機・無機材料創成化学領域、エネルギー・機能創成化学領域)の中から、興味のある科目を選択して履修することになります。「触媒化学」は、その専門応用科目(エネルギー・機能創成化学領域)の一つです。

「触媒」とは少量加えることで、化学反応を著しく加速させたり、通常は起こらない化学反応を起こすことができる物質のことです。我々の身の回りには、実は触媒が大活躍しています。例えば、ガソリンは触媒を用いて石油を精製することでつくられていますし、プラスチックや合成ゴム、合成繊維の中には触媒を使ってつくられるものが数多くあります。また、触媒は化合物や材料をつくるためだけでなく、車の排気ガスに含まれる有害な物質を無害な物質に変換したり、トイレやガラスの汚れとなる物質を分解したりするなど、環境浄化のためにも使われています。さらに、水素などを使って発電する燃料電池など、エネルギーをつくるためにも触媒が重要な役割を果たしています。

 このように「触媒化学」では、我々の生活を豊かにするために使われている触媒の広い世界について実感し、さらに触媒がどのように働いているのかなど、触媒の奥の深い世界を理解することを目指します。そのために、有機化学、無機化学、物理化学などの知識をフル活用します。二年次までに学んだこれらの科目の知識が、どのように実際に活かされるのかを実感できる科目でもあります。

 弘前大学理工学部物質創成化学科では三年次後期から研究室に配属し、卒業研究に取り組むことになりますが、中には新しい触媒の設計や、触媒を用いた様々な新物質や新材料の創出、エネルギーの生産や変換のための触媒の開発の研究を行っている研究室もあります。新しい触媒や触媒を使った反応を発見することで、世界が大きく変わることもあります。皆さんが触媒について学んでみたい・触媒の力で世界を変えてみたいと思ってくれたらうれしいです。

弘前大学 理工学部物質創成化学科
教授 竹内 大介
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