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授業紹介

持続可能な社会形成に向けた実践型教育

 皆さんは「ESD」という言葉をご存知ですか?

 ESDとは「Education for Sustainable Development」を略した言葉で、日本語だと「持続可能な開発のための教育」と略されます。これは、今の持続不可能な社会のあり方を見直し、持続可能なものにするために学び実践していく試みのことで、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)等の主導の下、いま世界的に推進されています。ESDでは、地域社会などにおける探求・実践などの「参加型アプローチ」が重視されています。

 岡山大学環境理工学部では、10年前からESD実践科目として「ESD 実践演習」を始めました。ESD 実践演習は「地域の環境に関する諸問題」をテーマに、持続可能な社会を達成するために必要な知識・技能・態度を身につけることを目的とした参加型の講義です。授業に参加している皆さん自身でテーマを選び、グループ学習、調査、ディスカッションを行い、最後にプレゼンテーション、レポート作成を行います。過去には、岡山大学映画研究部の協力を得て環境問題に関する映画を製作したり、「持続可能な生産と消費について考える」として地元養鶏場経営者の方と地鶏をしめてさばく体験や地元有機農業農家の方との農業体験、また、野草や食べられるもの探しを通して「自然の恵み」について考えを深める、といった内容を行いました。なんでも揃っている中で便利な生活を送っている私たちが、自給自足、自然体験をすることによって、食べ物やエネルギーを得ることの難しさや協力することの大切さなどを、実体験を通して学ぶことができました。

 さらに本講義は、ESDを推進している岡山市とも協働しています。市内の環境問題などが発生している場所へのフィールドワークやその現状と対策について、市のESD推進課、環境保全課、市民協働企画総務課などの関係者の方々による講義も行っています。講義に参加した皆さんは、多様な見方や考え方、価値観にふれ、コミュニケーションと合意形成の力を身につけることができ、大きく成長しています。

 2018年度からは、さらに SDGs(持続可能な開発目標)についての理解をも深めることを目的として、科目名を「SDGs・ESD 実践演習」とし、これに加えて講義科目「SDGs・ESD 実践基礎」を開講しています。

岡山大学 環境理工学部 環境数理学科
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