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おもしろ科学実験室(工学のふしぎな世界)

建物模型を作って、揺らしてみよう!

2023年12月26日
徳島大学 理工学部
社会基盤デザインコース

はじめに

 みなさんは建物の高さや重さ、柱の本数や位置の違いによって、建物の揺れかたが違うことを知っていますか?実際に建物模型を作り、揺らして揺れの違いを確かめてみましょう。

準備するもの

  1. 道具:地震発生装置(じしん君)、スマホ、定規、カッター、グルーガン、両面テープ
  2. 材料:カラーボード、パスタ (1.8mm)、ストロー、重り(5gを必要数)、猫よけ用マット、竹串

建物モデル作成手順

  1. カラーボードを8cm四方に切ったものを複数枚用意する(1つの建物あたり4-6枚程度)。
  2. 猫よけマットを使って、すべてのカラーボードに等間隔の穴あけ用印をつける。このとき、上から板で軽く押さえると印が均等につく。
  3. 柱として使うストローを3cm、 6cm、 9cmに切ったものをそれぞれ必要数用意する。
  4. 基礎になるカラーボードの柱を設置する位置に竹串を使って穴を開ける。
  5. 開けた穴にパスタを通し、グルーガンを使って接着する。このとき、パスタを折らないように注意し、パスタはできる限り垂直に設置する。
  6. 同じ長さのストローをすべての柱に通す。
  7. 床になるカラーボードの柱位置に穴を開けたあと、パスタを折らないように気をつけながら、カラーボードを通す。
  8. 6、7を繰り返し、建物模型完成。

振動実験

 建物模型を両面テープを用い、振動台(地震発生装置)に設置する。このままでは、建物模型は固くそれほど揺れないため、各階に5gの重りを3~5個両面テープでくっつける。

 スマートフォンに地震計アプリ(i震度など)をインストールし、両面テープを使い振動台に設置する。

 さまざまな振幅、振動数の地震を発生させ、建物の揺れや壊れ方、震度を観察してみよう。

 異なる高さ、重さ、柱の本数、柱位置等の建物模型を作り、それぞれの揺れ方が異なることが確認できたかな?小さな振幅の地震でも、地震の振動数が建物の振動数(固有振動数という)と一致する場合には、建物が大きく揺れる共振現象が見られ、壊れることもあるので試してみよう。

参考動画

振動実験(共振)

振動実験(損傷-震度6)

  • ※このページに含まれる情報は、掲載時点のものになります。

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