近年、ソフトウェア技術の発展に伴い、フリーソフトを使って、簡単に物体の動きをデータ化することができるようになってきます。ここでは、生き物の動きを追跡データとして抽出します。例として、ダンゴムシの運動データを取得してみましょう。
Plugins > Webcam Capture > IJ webcam plugin
Camera name:C922 Pro Stream Webcam 1(自分の接続したWEBCAM)
Interval:1000msecs
Frames:1200
に設定しカメラを起動後、Shiftで撮影スタート。
Interval:1000msecに設定すると約1秒に1枚、
撮影が完了したらTiff形式で保存する。
File > Save As > Tiff...
運動物体を追跡するため、画像の加工を行う。不要な部分を消去し、画像を白黒にする。不必要な部分の消去は記憶容量の節約のみならず、迅速な解析にもつながるため、できるだけ不要な部分は消すようにする。
→ Image > Crop
長さの設定には、直線描画ツールでダンゴムシの長さにそって直線を引き、以下の方法で長さを設定する。
Analyze > Set Scale...
Known distance:10(ダンゴムシの長さ)
Unit of length:mm(OK)
Image > Adjust > Threshold
スライドバーを適切に選択し、対象物体のみが赤く表示されるようにする。(Apply)
これにより追跡対象のpixel値が決定され、その範囲にあるpixelの値は黒、周囲は白に設定される
Analyze > Set Measurements
Analyze > Analyze > Particles
Show:Masks
追跡データが表示されるのでExcelブック形式で保存して、解析を行う。
XM:X方向(横方向)の重心
YM:Y方向(縦方向)の重心
ダンゴムシが壁に沿って動いているデータが取得できた。
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