色々な部品や、装置を作製するのに使われる工作機械には、材料を主に切削する旋盤やフライス盤、穴をあけるボール盤、切断するのこ盤等があります。このような機械を利用した工作方法を機械工作といいます。今回は、そのうちの旋盤を使用してコマを作ります。
アルミの丸棒及び真鍮の丸棒を切り出します。のこ盤がある場合はそれを用いて、ない場合は弓のこを使用して丸棒を切断してください。
旋盤を用いて真鍮の丸棒の両側の端面を一度削ってきれいな面を出します。
その後、φ5mmのドリルで貫通穴を開け、弓のこ等で割りを入れます(写真1)。
可能であれば、同様にφ4.9mm、φ5.1mmの計3個を製作します。
同様にアルミの丸棒の両側の端面を一度削って、きれいな面を出します。(写真2)
旋盤のチャックに前ページ②で下加工したアルミ丸棒をつかみます
(爪からの突出し長さは約20mmとしてください)
軸の長さが約15mmとなるように削ります。切り込みは1mm程度とします。
軸の太さが6mm程度になったら、真鍮製のスリーブが入る太さ(4.9mm~5.1mm)に仕上げ削りを行って、スリーブが隙間なくはめられることを確認します。(写真3)
その後、軸の先端の面取り(C0.3~0.5)を行います。
一度材料を取り外し、スリーブをはめた軸部分を70%程度の力でつかみます。
その後、刃物台を60度回転させ、テーパ加工を行って胴体部分を製作していきます。
胴体の加工では材料を逆回転させて、中心より奥側で加工を行ってください。(写真4)
切り込みは0.3~0.5mm程度とします。
胴体の先端が尖るまで削れば完成となります。(写真5)
あとは、お好みに応じて好きな形に加工を進めるのもよいと思います。(写真6)
中学校技術・家庭科用教科書「新編 新しい技術・家庭 下巻」,東京書籍
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