ここでは、残像現象を利用した、振ると文字や模様が現れて見える、振るディスプレイを作ってみます。「残像ディスプレイ」や「POV(Persitent of Vision)ディスプレイ」とも呼ばれます。振るのにあわせて、LEDをうまく点滅させることで、振った軌道にそって文字や模様が残像として見えます。
また紙に書いた模様を取り込んで、それを表示させることもできます。
※このキットは市販されていませんが、以下のものを電子部品店などで購入すれば揃います。すべての部品は、(秋月)秋月電子通商(http://akizukidenshi.com/)から購入できます。またプリント基板は、こちらのデータをオンライン発注して製造を外注することもできます。
※こちらのプログラムを書き込んでおきます。http://ifdl.jp/FD/FD_FW.hex
(ソースコードはこちらhttp://ifdl.jp/FD/FD.ino)
※製造に必要なデータはこちら
http://ifdl.jp/FD/FD_gerber.zip(ガーバー形式)/基板の元データ
http://ifdl.jp/FD/FD_pcb.zip(Eagle形式)
基本的に、高さが低い部品から、以下の順序で部品を、はんだ付けしながらとりつけていきます。隣の穴にハンダが埋まらないように注意しましょう。はんだ付けのやり方にはコツがあります。上手な人に教えてもらったり、Webの動画などを参照してください。また※基板から抵抗が浮かないように注意しながら、少しずつ落ち着いて作業しましょう。
※詳しい作り方・使い方は、こちらの資料を参照してください。
※向きに注意:LEDの長い方の足を、抵抗に近い側に差し込む
※適当な両面テープで固定するとよい
※向きに注意。固いが、足を曲げないように注意。
※+・―に注意
10mmマスの方眼紙の、縦8個、横10個程度(最大で32個)のマス目を、LEDを表示させたいところを黒く塗りつぶし、表示させる模様を描きます。(マス目は、こちらの説明書の最後のページにもあります。)
これを、振るディスプレイに取り込んで表示させることができます。使い方は、説明書か、こちらの動画を参照してください。
人間の目には、光が消えたあとも少しだけそれが見える、残像という現象があります。これをうまく使うと、光を発するLEDを点滅させながら移動させることで、点線が空間に浮かんで見えることになります。
「振るディスプレイ」では、この点滅を、あらかじめ記憶してあるパターンにあわせて表示することで、文字や模様を表示させています。
電流を流すと光を発するLED (発光ダイオード:Light Emitting Diode)には、実は「光があたると電流が流れる」という性質があります。電流を流すと回転するモータも、力を加えて回転させると電力が発生する発電機になりますが、それと同じような原理です。
「振るディスプレイ」では、この性質を使って、方眼紙に描いた模様の黒・白を、LEDに流れる電流の大小で検知して、取り込んでいます。
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