電気を使わないエコラジオ ゲルマニウムラジオを作ろう! |
ゲルマニウムラジオは、わずか数点の電子部品で構成され、電気を使わずに電波のエネルギーだけで動作するラジオです。下図にゲルマニウムラジオの回路図と回路の働きを示します。
ゲルマニウムダイオード/ポリバリコン/セラミックイヤホン/エナメル線(太さ0.5mm位で15m)/
コイル用巻きわく(直径13㎝で周囲に7ヶ所の切り込みを入れたもの)/ラジオ用台座(10㎝位の木製がよい)/小型のIC用ブレッドボード/ターミナル(2個)/ジャンパー線/ビニール電線/その他 両面テープ、木ネジなど
コイル用巻きわくにエナメル線を巻いていきます。この時、下図のようにエナメル線を切り込みに交互に通しながら巻き進み、コイル枠いっぱいまで巻きつけます。
スパイダーコイル、ブレッドボード、ポリバリコンなどの大きな部品を両面テープなどで台座に取り付けます。この時、ブレッドボードには下図のように赤色と黒色の印を付けておくと後の配線がしやすくなります。
回路図を参考にして、下図のように電子部品を
配線します。
最後に、ポリバリコンの横にダイヤル目盛り用の矢印シールなどを貼ってゲルマニウムラジオの完成です。
赤いターミナル端子に、アンテナ線として2m位のビニール電線をつなぎます。(アンテナ線は長いほど性能が良くなり音が大きくなります)黒いターミナル端子にはアース線をつなぎます。(こちらにも2m位のビニール電線をつないで床にたらしおくと、間接アースとして働きます。)これで電波の強い地域なら、ポリバリコンをゆっくり回すとラジオ放送が聞こえてくるでしょう!
電波の弱い地域では、電燈線アンテナを利用しよう。アンテナ用のビニール電線を家電製品の電源ケーブルに30回位巻きつけると、家庭の電気配線がアンテナとして働いてくれます。これで電波の弱い地域でもラジオ放送が聞こえてくるでしょう!
補足:
このゲルマニウムラジオ工作では、
「室工大サイエンススクール」
(http://www.muroran-it.ac.jp/guidance/r_so/ss_mit.html)で実施しているものを紹介しました。そのためラジオ用台座、ポリバリコン、セラミックイヤホンなどはハンダ付けなどの事前加工が施されております。
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