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学生の一日

大学院生活

 大学院生(博士課程 前期課程2年生、M2)である私は、パワーエレクトロニクス(半導体電力変換)の研究に打ち込む毎日を送っています。

 まず、海事科学部では、学部生の研究室配属後から、学校生活の中心は研究室となります。大学院に進学した後は、大学院の授業を受けつつ、研究を進めていましたが、M2では、授業もなく、研究に打ち込める環境が整っています。海事科学部では、海に関することを中心に経済や工学分野の知識に関しても広く学ぶことができ、研究室が多いことが特徴であると感じています。その反面、各専門分野の知識は浅くなりますが、研究室配属後に、専門分野をゼミ等で教えてもらえるため、それぞれの研究にスムーズに進むことができます。また、同じ研究室の仲間とは、過ごす時間も長いため、研究で行き詰まった時には、気軽に相談でき、さらに、プライベートでも仲が良く、とても充実した研究室生活を過ごしています。

 私が研究しているパワーエレクトロニクスでは、パワー半導体デバイスを用いて電力変換をしており、現代のエネルギー社会になくてはならない技術分野となっています。研究では、自ら電気回路(電力変換回路)のパラメータを設計し、シミュレーション解析および実験による評価など、幅広い分野の知識が必要となります。研究成果を出すには、計画的に研究を進める必要があり、その日の進捗状況から、次の日に何をしなければならないのかを考え、一日を終えます。実際には、試作器がシミュレーション通りに動かない場合が多く、臨機応変に問題を捉え、解決する力が求められていると思います。その中で、自分で一から設計し、何度もシミュレーションをして、実際に試作器が動作したときには、とても感動し、やりがいを感じます。

 研究成果が出ると、積極的に学会発表を行っています。学会では、様々な専門家の意見を聞くことができ、広い知見を得ることができます。さらに、プレゼンテーション能力の向上など、成長を実感できる場でもあります。

 将来は、自分が開発や設計に関わった製品や技術を、普段の生活で使うことを夢見ています。

神戸大学大学院 海事科学研究科 海事科学専攻 マリンエンジニアリング領域 M.E.
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