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学生の一日

充実した研究室の1日

 私は、熊本大学 工学部 材料・応用化学科 物質材料工学プログラムに所属する4年生です。

 物質材料工学プログラムでは主に金属を中心とした材料工学に関する教育と研究を行っています。その中でも私の所属する材料設計学講座は、自らの手で合金を設計・試作し、その特性評価や材料組織の分析まで責任もって一貫して行うことを指導方針としています。材料研究を通して自身の能力やスキルの向上を研究室皆で切磋琢磨して頑張っています。

 私は、今、チタン基複合材料の開発に関する研究に取り組んでいます。自らの手で合金を設計・試作するためには、教科書や既往研究の論文などを多く読み、自身の研究背景を理解することが何よりも大切で、今までの講義や学生実験で得られた知識と経験が大変役立ちます。現在、既往研究を参考に自分の手で実験した結果と重ね合わせて考察し、失敗を糧に何度も材料合成にトライしています。自ら作製した合金を目の当たりにするという体験がとても新鮮でワクワクさせられます。0を1にするのはとても大変なことですが、いつか優れた特性を持つオリジナルな合金を創り出したいという夢を満足させられるやりがいのある研究です。

 卒業研究に取り組んでいる私の1日の流れを紹介します。朝は基本的に7時に起床します。充実した日々を送っているためか、最近は目覚ましなしで起床しています。午前8時30分から9時の間に登校することになっていますが、実験計画や使用する装置の予約状況によって時間は少し前後します。主に午前中はゼミであったり午後にする作業の試料準備などをしています。お昼を食べて午後からは実験に没頭し、きりがよくなればリフレッシュにデザートを堪能したり、研究室の仲間と走りに行くこともあります。17時に帰宅することもあれば、時間が延びることもありますが、先輩方や指導教員と相談しながら自分で計画して実験を進められるようになってきたため、時間を有意義に使って研究とプライベートの両立を楽しんでいます。

 所属する研究室では、指導教員や先輩方にたくさんのことを指導していただきながらも自主性を重んじる方針であるため、自身の成長を実感する毎日です。今まで座学で学んだ知識を実践していける教育・研究環境が本当に充実しており、これからの成長が楽しみです。

熊本大学 材料・応用化学科 物質材料工学プログラム 坂本 青音
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