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「震災のなぜ?から歩む工学への道」

vol.40島根大学 総合理工学部
地球資源環境学科 3年
N.K.さん

2017年3月17日

 私がこの学科の自然災害工学分野を選択したのは、中学3年の時、地元の茨城で被災した東日本大震災の影響が大きいと思います。災害について一般常識ほどしか持っていなかった私は、初めて目の当たりにする光景に、ただ見ていることしか出来ない歯痒さと、なぜこんなにも日本は災害に遭わなければならないのだろうかという思いでいっぱいでした。

 ですが、それから大学を決めるまで、ずっと災害の勉強をしようと考えていたわけではありません。元々私は理科が好きでしたが、特に化学分野の実験が大好きでした。将来は理科の先生か研究者になってたくさん実験をしたいと考えていて、被災した後も視野に入れていたのは教育学部か理学部でした。しかしいざ大学を決めるとなり、教員免許が取れる理学系の大学を調べていた時に、この学科の自然災害工学分野を見つけました。ほとんど忘れていた被災した時に感じたことを思い出し、そこでようやく工学系の学科を視野に入れ始めました。

 入学してからは、中学までに習った地学分野の知識を必死に思い出しながら講義を受けたり、野外に出て地層や岩石を見たりと大変ではありましたが、基本的なことから学んでいくことが出来るので、ついていけないということにはなりませんでした。また、高校で勉強した化学、物理、生物、数学の知識があるほど+αで学ぶことが出来るので、勉強しておいてよかったと思うこともあれば、もっとやっておくべきだったと感じることもありました。

 そんな中で、自然災害系の授業も当然多く、地すべりなどの地盤災害を主として地震や津波、火山噴火や洪水などのメカニズムから防災まで幅広く勉強してきました。「自然災害と言えば地震」というイメージを強く持っていたので、講義はどれも新鮮に感じ、またそれらの災害を地盤や岩盤の強度や特性の工学的視点から扱っていくことは、大学で学んだからこそのものだと感じています。

 おそらく、自分の進路を考えるとき、これだという強い意志を持っている人は少ないと思います。何がやりたいか分からない、そんな人は、一度自分のこれまでの経験を振り返ってみるといいかもしれません。その経験で疑問に感じたことが思い出せれば、それは学ばない限りずっと気になり続けると思います。ふと思い出したことをきっかけに学んでいくのは、意外にも未来の自分に繋がっていくものです。

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なぜ?こそ学びのスタート地点です。
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