トップページ > 生レポート!大学教授の声 > 次の時代を豊かに

生レポート!大学教授の声

次の時代を豊かに

2016年10月28日
鹿児島大学 工学部 環境化学プロセス工学科
平田 好洋
生レポート!大学教授の声

工学という学問分野は、人間社会を実質的に支える大きな柱です。いろいろな学科に分かれていますが、共通の基礎的学問内容はほぼ同じです。これまでの教育研究生活を通して、学んだことや印象に残ったことを若い人に書き下すことにします。私の研究は、機能性セラミックス材料の開発に関するものです。

1.幅の広い学問のすすめ

将来、大きな仕事を進めていくには、幅の広い学問を吸収しておく必要があります。ものの見方、発想、現象の解釈に大きな幅と深さが出てくるようになります。私自身、研究内容の進展にともない、応用化学→材料科学→化学工学の領域を順次、学んできました。

2.自分の将来の姿

新しいセラミックス、金属、半導体、ポリマーなどの材料が開発から、その後システムや製品として社会で使用されるまで、おおよそ10~30年の月日がかかります。その間、基礎研究を行う大学研究者から、応用まで視野に入れた国立研究所の研究者、そして、製品化する企業技術者へ研究成果のバトンが渡されていきます。駅伝に似ています。地道な努力が必要です。自分が担当する役割を理解する必要があります。

3.共同研究のすすめ

1つの研究成果は次の研究の種になり、その研究領域は広がりをもつようになります。そして、分野の異なる研究者、技術者との共同研究へ広がっていきます。そうすると、不可能に近い高いハードルを跳び越すことも可能となります。立場の異なる研究者が集い、討議することで、道が開けるのです。優れた他者との交流は自分を大きく成長させてくれます。

4.明日に向けた研究

何が、次の世代を豊かにしてくれるのか、そして、その解決に自分が費やせる時間はどのくらいなのかを自問する必要があります。方向性が決まったら、勇気をもって、まず、1歩を進めることが重要です。それらの努力を必ず誰かが認め、それが種となり広がりをもつようになります。

5.自分がのめりこむ対象

大学の学生、そして、社会人として自分がのめりこむ研究対象を見つけることが、新たな発見と創造につながります。小さな努力の積み重ねが、王道につながります。一旦のめりこむと研究、仕事の楽しさが倍増されます。そして正のスパイラル循環が構築されます。

※このページに含まれる情報は、掲載時点のものになります。

関連記事

2012-11-29

生レポート!卒業生の声

問題意識を持つエンジニアへのお誘い

山形大学工学部

2015-07-23

生レポート!卒業生の声

建築を学んで思うこと

広島大学工学部

2016-04-07

輝く工学女子!(Tech ☆ Style)

やりたいことを好きなだけ

福井大学工学部

2014-02-25

おもしろ科学実験室(工学のふしぎな世界)

レンズカメラを作ろう

山口大学工学部

2016-08-29

おもしろ科学実験室(工学のふしぎな世界)

毛髪の表面を解析しよう

群馬大学理工学部

2014-01-30

おもしろ科学実験室(工学のふしぎな世界)

命を見よう~バナナからDNAを取り出してみよう~

三重大学工学部

鹿児島大学
工学部

  • 機械工学科
  • 電気電子工学科
  • 建築学科
  • 環境化学プロセス工学科
  • 海洋土木工学科
  • 情報生体システム工学科
  • 化学生命工学科

学校記事一覧

生レポート!大学教授の声
バックナンバー

このサイトは、国立大学54工学系学部長会議が運営しています。
(>>会員用ページ)
私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。
これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。