トップページ > 生レポート!大学教授の声 > 究める心

生レポート!大学教授の声

 

究める心

 
2013年9月20日
静岡大学 工学部 電子物質科学科
田部道晴

究める心

大学に入学して学ぶこと、学ぶべき大切なこと、それは「究める心」です。みなさんも工学部に入学してきますと、専門科目や卒業研究を通して徐々にその「究める心」を学んでいくことになります。工学部の研究分野は大変幅広く、ロボットや宇宙関連機器の研究から電子機器、化学バイオ材料の研究にまで広がっていますが、どの分野でも、とことん突き詰めれば、それまでは思いもよらなかった新しい景色が見えてくるのです。その経験が、きっと社会人になってからの長い人生の糧になります。

究める心

私の研究に関連した例をお話しましょう。みなさんは日常、パソコンやケイタイなど多くのエレクトロニクス製品に囲まれて生活しています。その頭脳部分は、トランジスタと呼ばれる電子部品の集合でできていて、このトランジスタを小さくしてたくさん詰め込む研究者の努力が半世紀以上にわたって行われてきました。しかし、近年、その微細化ももう限界と言われるようになりました。しかし、「究める心」をもって臆せずに微細化を進めれば、「ドーパント原子トランジスタ」という新しい世界が拓かれる可能性が出てきました。左図は、そのトランジスタです。ひとつひとつの微小球は原子を表しており、トランジスタを構成する原子の数が勘定できるくらい小さな寸法です。この寸法のトランジスタはまだ世の中にありませんが、この夢の実現に向けて学生諸君とともに日夜努力しています。研究室から巣立っていった学生諸君にとって、この研究経験「究める心」が大きな自信につながってくれていると確信しています。

※このページに含まれる情報は、掲載時点のものになります。

関連記事

2014-07-02

生レポート!現役学生の声

「なぜ」に答える3つのヒント

静岡大学工学部

2014-03-27

生レポート!大学教授の声

A Message from a Professor

琉球大学工学部

2015-11-05

生レポート!現役学生の声

アイデンティティの確立、自分とは何か

鳥取大学工学部

2010-09-16

生レポート!大学教授の声

モノの分解から始めよう!

金沢大学理工学域

2015-11-19

生レポート!卒業生の声

試練は楽しむもの。専門にとらわれ過ぎず、視点を変える力を学生時代に!

新潟大学工学部

2010-01-28

生レポート!現役学生の声

使う楽しみを作る楽しみに!~半導体~

山梨大学工学部

静岡大学
工学部

  • 機械工学科(宇宙・環境コース)
  • 機械工学科(知能・材料コース)
  • 機械工学科(光電・精密コース)
  • 電気電子工学科(情報エレクトロニクスコース)
  • 電気電子工学科(エネルギー・電子制御コース)
  • 電子物質科学科(電子物理デバイスコース)
  • 電子物質科学科(材料エネルギー化学コース)
  • 化学バイオ工学科(環境応用化学コース)
  • 化学バイオ工学科(バイオ応用工学コース)
  • 数理システム工学科

学校記事一覧

生レポート!大学教授の声
バックナンバー

このサイトは、国立大学54工学系学部長会議が運営しています。
(>>会員用ページ)
私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。
これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。