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考える力で未来を創造

 
2014年12月16日
群馬大学大学院 工学研究科(現:群馬大学大学院 理工学府)修了

群馬大学 理工学部

私は群馬大学大学院を修了後、母校である群馬大学で研究者として勤務しています。学生時代は、燃料電池用カーボン触媒の研究をしていました。

みなさん燃料電池はご存知でしょうか?燃料電池とは燃料である水素と酸素から電気を取り出す発電装置のことです。発電効率が良いことや発電時に有害物質を排出しないため、家庭用や自動車用電源として非常に注目されています。しかしながら触媒に高価な白金を使っているため、燃料電池の価格が高く、本格的な普及には至っていません。ここで、触媒とは燃料である水素と酸素をスムーズに反応させるためもので、燃料電池を動かすために必要不可欠です。燃料電池のコストを減らすため、高価な白金触媒の代わりなる触媒が必要です。ここで登場するのが安価なカーボン材料です。カーボン材料は、有機物(プラスチック)を高温(~1000℃)で蒸し焼きにすることで作ります。いわゆる、炭焼きの原理です。ここで有機物カーボン材料の原料(プラスチック)や調製条件をうまくコントロールしてあげることにより、触媒としての性能を持つカーボン材料を作り出すことができます。学生時代は、どのようにしたら触媒としての性能が上がるのか?、カーボン材料が触媒として働くメカニズムは?、ということに興味を持ち研究を進めてきました。

私は学生時代、研究を進めていく中で、思い通りの結果が得られず、壁にぶつかることが多々ありました。しかし、今考えてみると、この壁を乗り越えた時に新たな発見があったと思います。すなわち、思い通りの結果が得られないということは、そこには新たな事実、発見が潜んでいるからです。ここで重要なのが「考える力」です。ここでの「考える力」とは、問題点はどこにあるのかを明らかにし、解決方法を見出す力です。これを身に着けるためには、専門分野の知識だけではなく、高校、大学の授業で習った化学、物理、数学などの基礎知識や教養をしっかり理解しておき、物事を一方向からではなく多角的に見ることが必要です。「考える力」を使って、失敗の原因や新たな事実を発見する。ひとつひとつの発見は小さなものかもしれませんが、これを積み重ねることによって大きな発見、そして未来を創造することにつながると思います。

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