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思いっきり熱中すること

 
2010年2月14日
佐賀大学 理工学部 理工学部物理学科 (現・物理科学科) 卒業

思いっきり熱中すること

大学4年生になって初めて、コンピュータをさわりました。

プログラムを作って実行すると、考えたとおりに動き、期待した通りの結果が返ってきます。間違った結果になった時は、必ず自分の考えが間違っていました。頭の中で考えたことが、そのままコンピュータの動きに反映されるのがとても面白く、あっという間にコンピュータの虜(とりこ)になりました。

理工学部物理学科 (現・物理科学科) の卒業研究生だった私は、物理学科の計算機室に出入りするようになりました。当時パソコンは高価だったので、計算機室のパソコンを、物理学科の教職員・学生の全員で共用していました。先生方が使っているのを見ていると、電話回線を使って佐賀大学や他大学の大型で高速なコンピュータに接続して、計算をされていました。

遠くにある別のコンピュータと通信することに興味を持ち、見よう見まねで簡単な通信プログラムを作ってみました。計算機室にある 2 台のパソコンを内線電話と音響カプラで接続し、双方で作成した通信プログラムを実行します。キーボードで文字を入力してみると、相手の画面にその文字が表示されています。感動的な瞬間でした。
卒業研究のために、自作の通信プログラムを使って、佐賀大学の大型計算機にアクセスして計算を行いました。もう時効だと思うので書きますが、物理の計算よりも使っている通信プログラムのことばかり考えていました。大学院の修士課程に進学した後も、頭の中は通信プログラムのことで一杯でした。朝、登校してプログラム開発に取り組み、夜お風呂に入っているときに新しいアイディアが浮かぶと、深夜でも大学に行って試してみる。そんな毎日を過ごしました。

そんな姿を見ていた先生方は「コンピュータが得意な活きのいい学生」と評価してくださったのでしょう。修士を修了した後、発足したばかりの佐賀大学情報処理センター (現・総合情報基盤センター) の助手になることができ、学内LANの構築や佐賀大学のインターネット接続に携わり、それが評価され他大学から誘われて転勤しました。その後、情報通信分野で博士号をとり、再度佐賀大学に戻ってきて今に至ります。今振り返ると、学生時代に思いっきりコンピュータと通信に熱中したことが、それ以降の人生を決めたように思います。

もちろん、良い先生方に恵まれたということもあります。「たまには物理も勉強しなさいよー」と言いながらニコニコされていた現・佐賀大学長の長谷川先生、卒業研究から今に至るまでずっと共同研究者の近藤先生をはじめとする、物理学科の先生方の懐が深いご理解があったからこそ、思いっきり熱中できた、素晴らしく濃い学生時代を過ごせたのだと思います。

ともあれ、受験生の皆さんも、在校生の皆さんも、思いっきり何かに熱中してください。あとから振り返ってみると、それが人生を決めるきっかけになっていたのに気づいたり、濃い充実した時間を過ごせたと必ず思えるはずです。

※このページに含まれる情報は、掲載時点のものになります。

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