広島大学工学部第二類(電気・電子・システム・情報系)では、1年前期から2年前期まで3つのプログラミングに関する授業を連続して行い、1年半かけて基礎から学んでいきます。基本的には講義室での授業を通じてC言語によるプログラミングを学ぶことになりますが、多くの学生にとっては初めての経験であり、プログラムを書いて実行するということを講義を聴いただけでは理解するのが難しいのが実情です。そこで、この授業では座学と演習の連携で1週毎に講義室での授業とコンピュータ室での演習を交互に行うことによって、話を聞いているだけでは分かりにくいプログラミングを知識の獲得と活用の繰り返しによって学んでいきます。
座学のパートでは、普通の講義室で授業を行い、まず基本的な知識を得てもらいます。そして、次の週は演習のパートで、学生はコンピュータ室に行き、一人一台のPCを利用して実際に習ったものを動かしてみたり、課題に取り組むことによって、講義で得た知識を使えるものとしていきます。また、演習室には教員の他にも大学院生のTAがいて、ここで実際にプログラムを実行しながら、分からないことを聞けるようになっています。
この座学と演習の連携に加えて、この授業は工学部第二類の情報系の教員が共同で運営していることが特徴として挙げられます。授業構成や資料、課題を考えるのは、参加している教員全員で行っていることであり、それによって授業間の繋がりを明確にしています。
このように、体系立てられ、多くの教員やTAのサポートを得て学ぶことができるのが広島大学工学部第二類のプログラミング教育の特徴であり、ここで得た理解を元に2年後期以降は更に専門的な内容を学んでいきます。
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