機械情報工学科1年で行われている講義、機械情報プロジェクト1「フィジカルコンピューティング」は、学生の半分が交代で体験します。
「フィジカル」とは、「物質の、自然の、 物理的(な)」という意味です。
「フィジカル・コンピューティング」(Physical Computing)とは、ニューヨーク大学から始まった教育プログラム・研究指針で、既存のパーソナル・コンピュータのグラフィカル・ユーザー・インターフェイス(ウインドウ、マウス、アイコンなど)を超えて、私たちの生活環境によりそった身体的なコンピュータのあり方を模索する研究・講義です。
この授業では、Arduino(単純な入出力を備えた基板と Processing/Wiring 言語を実装した開発環境から構成されるシステム)を用いてさまざまな課題に取り組みます。
例えば「光センサによるLEDの自動点灯」や「LEDの明るさ制御」。
消灯中のLEDを、2秒かけて最大輝度⇒1秒かけて最大のまま⇒4秒かけて消灯⇒繰り返す。
こういったプログラムを色々発展させながら、自身で組んでいき、パワーポイントを使ってプレゼンテーションをします。教授の指導の中から、足りない部分や不明な部分を見つけ、更に向上させていきます。
また、「LEDを点灯させながら音を再生させる」という課題では、3つのLEDと1つのスピーカーを使い、「ド・レ・ミ」の音にあわせてLEDを点灯させるように、周波数や長さなどをプログラミングしていきます。組んでいく中で、ドレミ再生から、曲を再生させるまで、発展させていきます。選曲は自由で、ある学生は「さくらさくら」を作っていました。
この授業で学生は、作った装置を使い、それが何故動くのか、その論理や仕組みを理解し、実用につなげていく事を実践的に学んでいきます。



山梨大学の授業「エネルギーシステム論」では、受講者が省エネ生活に挑戦します。
受講者の各家庭に省エネナビ(消費電力表示システム)を設置し、1時間毎の電力データを実測します。また、ワットアワーメータ(小型電力計)を用いて、エアコン、冷蔵庫、テレビなど、各家電の電力消費量を測定します。受講者は生活行動と電力消費量の関係を考察して、レポートを作成します。世帯別にグループを構成した後、電力測定発表会も行い、質疑応答を交えながら省エネに関する理解を深めています。
この電力測定演習は2000年から実施しており、受講者が日常生活とエネルギー消費の関係を考える「気づき」の役割を果たしています。省エネ実践の方法として、電気ポットを魔法瓶に変えた例や電気毛布を湯たんぽへ変えた例などがあります。また、不規則な生活を見直し、早寝早起きなどの省エネ生活も提示した例もあります。
その他、この授業では、最新のエネルギー事情を把握するため、再生可能エネルギーの特徴やエコカーの技術開発の動向などを扱います。また、エネルギーバランス表(統計データ)を解読するための演習も用意しています。エネルギーのベストミックス(いろいろなエネルギーを最適に組み合わせること)に向けて、現代社会とエネルギーシステムの相互関係を理解することが目標です。


大学の工学系学部ではどんな授業科目があるか、分かりますか? 簡単に紹介しましょう。
大きく3つに分けることができます。
教養科目 |
幅広い教養や総合的な判断力を養う授業科目(文系科目や語学、保健体育など)です。 |
|---|---|
理系基礎科目 |
学科にとらわれずに、理系に共通する基礎的な知識を学ぶ授業科目(数学、物理、化学など)です。 |
専門科目 |
各学科の専門分野の知識を学ぶ授業科目であり、皆さんが期待している科目でしょう。 |
卒業するためには、教養科目、理系基礎科目、専門科目をバランスよく勉強しなければならず、それぞれ合格しなければならない科目の数(正確には単位といいます)が決められています。
また、それらの科目には、必ず受けなければならない科目(必修科目)と、自分で選んで受けることのできる科目(選択科目)があります。
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